資格・職業・国家試験一覧

きゅうで自然治癒力を引き出す医療専門職

きゅう師になるには

きゅう師が行うきゅう治療は、ツボに薬草のもぐさをすえて燃やし、その熱の刺激によって治癒作用を盛んにする治療法です。
東洋医学のひとつで人間のもつ自然治癒力を活性させることで治療します。

どんな仕事?

人間の皮ふ感覚には、触圧の感覚、痛みの感覚、温度の感覚がありますが、灸は温度の感覚をじょうずに利用した療法です。
オーソドックスなきゅう治療に加えて最近では、極超短波、赤外線、紫外線などを利用した機器による近代的な治療も行われています。
現代医学の進歩によって、きゅう治療の原理が医学的に解明されるのにつれて、応用可能な範囲が増えてきています。

また、現代人の健康に対する考えかたの変化にともなって、きゅう師の仕事の内容にも大きな変化が予想され、時代のニ一ズにこたえる職業として注目されています。
密接な関係があるので、きゅう師のほかに、あん摩マッサージ指圧師はり師の3つの免許を同時に取得する人が多いです。

ページトップへ

資格の取り方

きゅう師試験

きゅう師試験の国家試験に合格すると免許が与えられます(厚生労働大臣の免許)。
国家試験の受験資格を得るには、高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣認定の学校・養成施設(大学・短大・専門学校など)で3年以上必要な知識と技能を修得することが必要です。

養成施設の種類

晴眼者対象の学校・養成施設は全国に86校あります(すべて私立校)。
学校区分では大学4校、短大1校、専門学校など81校です。

また、国立の視力障がいセンターが設置されていたり、文部科学大臣の認可による盲学校などがあり、盲人に対する考慮がはらわれています。

修業年限

大学4年、短大及び専門学校は3年です。

ページトップへ

こんなことを学ぶ

きゅう師養成施設の科目は専門科目と実習に分かれています。

専門科目

解剖学

総論と各論に分かれています。
総論では、解剖学の意義と分類、細胞・組織・器官系統および人体の区分を学びます。
各論では、運動器系、内臓系、脈管系、神経系、感覚系など、人体を構成する諸器官について学びます。

生理学

解剖学と生理学は、医療にたずさわる人すべてが学ぶ基礎科目です。
各論では、循環、呼吸、消化、吸収、代謝と体温、排泄、神経・筋、感覚、身体の運動、内分泌、生殖、成長と老化、生体と防御機構など、細胞と諸器官の機能を学びます。

病理学概論

総論として病理学の意義、疾病・症候の意義と分類、疾病の経過・予後・転帰について学びます。
各論では、病因、循環障がい、退行性病変、進行性病変、炎症、腫瘍、免疫異常・アレルギー、先天性異常を学びます。

衛生学・公衆衛生学

個人・環境衛生の項では、空気・気象、水、土地・住居、衣服、食品・栄養、廃棄物、健康・疾病、精神衛生を、公衆衛生の項では、伝染病とその予防、衛生統計、母子衛生、産業衛生、公害を学習します。
さらに、消毒法で消毒法一般とその種類と方法・応用などの知識を学びます。

臨床医学各論

各疾患についてその概念、原因、症状、治療について学びます。

以上のほかに、医療概論(医学史を含む)、臨床医学総論、東洋医学概論、経絡経穴概論、関係法規などは、東洋医学技術者となるための共通の専門科目です。

実習

綿のようなやわらかなもぐさを適当な大きさやかたちにまとめるなどの手の細かな筋肉の練習からはじまり、基礎的訓練が行われます。
やがて、自分の身をていしてツボに灸をすえます。
灸の熱さは自分で体験してみてはじめて分かるもので、実習中でいちばん緊張するときです。
これを経験したあとは、学生同士が模擬患者になり、どんどん実習は進みます。

はり、灸は中国・日本文化の長い歴史の過程ではぐくまれてきたものです。
鍼麻酔などのはなばなしい成果が宣伝され、流行現象になったこともありますが、学生の実技実習は地味な努力と精神統一の連続です。

ページトップへ

卒業後の進路と展望

きゅう師養成施設の卒業後は、治療院、施術所などへの就職するのが一般的です。
治療院、施術所・視覚障がい者更正施設、盲人ホームの技術指導者、または開業することも可能です。

今後は、東洋医療技術者が活躍する場はますます広がっていくと予想され、将来性のある職業だといえます。
このような状況のもと、医療を担う人たちは卒業後の教育、すなわち生涯にわたる学習が重要になってきます。

おすすめ特集

もっとみる

分野とエリアを選ぶだけ!おまかせ資料請求!

  1. 看護の専門学校・大学情報は「看護医療進学ネット」
  2. 資格・職業・国家試験一覧
  3. 医療系国家資格一覧
  4. きゅう師