資格・職業・国家試験一覧

医療・保健・福祉チームの一員として、看護を担う専門職

看護師になるには

看護師

看護師は、看護を担う専門職であり、医師とともに医療が安全に行われるよう、診療の補助をします。
冷静さや、プロとしての専門的な知識・技術が要求される仕事です。 医療の高度化、人口の高齢化などにより、看護師の需要はますます高まっています。

どんな仕事?

看護師の仕事は、社会に生活する人たちが、健康な生活を保持・増進できるように援助することです。
また健康を損ねたときには、すみやかに回復できるようにサポートをします。
つまり、健康障がい、あるいは乳幼児やお年寄りのように自分で自分のことができない人たちの生活行動を助け、生活の質(QOL)を高める援助をすることが仕事です。

また、健康を損ねたことによっておこる身体的・精神的な痛みや苦しみをやわらげ、なぐさめ、はげますことも大切な仕事です。
死とむかいあって不安にすごしている患者さんに対しても、おだやかにすごせるよう家族とともにサポートします。

健康を回復するための援助、安楽な死への援助、さらには健康増進への援助と、看護師の仕事の責任は重大であり、またきびしさも要求されます。
病院ばかりでなく、診療所、訪問看護ステーション、市町村、学校、事業所、老人保健施設、保育所、特別養護老人ホームなど、あらゆる場での活躍が期待されています。

現在、全国で約120万人が看護職員として活躍しています。
男子にも活躍の場がひろがりつつあります。

適性

看護師になるにはまず、心身ともに健康であることがあげられます。
人間相手の仕事ですから、どんなに疲れているときでも、笑顔で患者さんに接することができるように、つねに自分自身の心身をコントロールしていくことが必要です。
さらに、人のためになにかをすることが好きであり、情緒豊かで思いやりがある人柄が求められます。

また、人口の高齢化、疾病構造の変化、医療の高度化や専門化にともない、国民の健康に対する関心が高まると同時に、看護師に対する要望も高度で広範囲になっています。
その要望にこたえられる看護師になるため、進んで高度な勉学を求める好奇心と意欲が必要になります。

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資格の取り方

看護師になるには

看護師試験(国家試験)に合格すると免許が取得できます(厚生労働大臣の免許)。
国家試験の受験資格を得るには次のような方法があります。

● 高校卒業後看護師免許を取る

  • 高校卒業→看護師学校・養成所〈3年課程〉卒業
  • 高校卒業→看護短大〈3年課程〉卒業
  • 高校卒業→統合カリキュラム指定養成施設〈3年課程〉(修業年限4年)卒業
  • 高校卒業→看護大学卒業(受験資格取得)

● 中学卒業後看護師免許を取る

  • 中学卒業(または高校卒業)→准看護師学校・養成所(修業年限2年)卒業(准看護師試験受験資格取得)→准看護師試験合格(免許取得)→(中卒の場合は実務経験3年以上)→看護師学校・養成所〈2年課程〉または高校専攻科または看護短大〈2年課程〉卒業
  • 高校衛生看護科卒業(准看護師試験受験資格取得)→准看護師試験合格(免許取得)→高校専攻科または看護短大〈2年課程〉または看護師学校・養成所〈2年課程〉卒業

※高校専攻科・看護短大〈2年課程〉は高卒准看護師に限る。

養成施設の種類

高校を卒業して看護師をめざすコースで、もっともポピュラーなのが3年課程の養成施設に入学するコースです。
3年課程の養成施設は全国にあり、国立校、公立校、私立校など設立形態もさまざまです。
学校の種類を大きく分けると次のように分類できます。

  • 看護大学(国立、公立、私立)
  • 看護短大(国立、公立、私立)
  • 独立行政法人国立病院機構の看護師養成所
  • 大学医学部附属の看護師学校(公立、私立)
  • 公立看護師養成所
  • 公的団体の看護師養成所(労働福祉事業団、日本赤十字社、済生会、厚生連など)
  • 私立看護師学校・養成所

修業年限

修業年限は大学4年、3年課程の養成施設は、短大3年、学校・養成所3年(定時制4年)、統合カリキュラム指定課程4年(法律上は3年6ヶ月以上)。
2年課程(進学コース)の修業年限は、短大2年、高校専攻科と学校・養成所2年(定時制3年)。

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こんなことを学ぶ

看護師

看護師課程のカリキュラムは平成21年度から改正されました。
看護師教育の特徴は実践において学ぶことであり、カリキュラムの約3分の1が臨地実習です。
3年課程では97単位、3000時間以上の学習が看護師免許の資格取得要件となっており、このうち実習は23単位1035時間です。

基礎分野(13単位)

一般教養を高め、養うためのもので、看護師学校の独自性を持った科目が選定される分野です。
看護の仕事を科学的に考えられるようにさまざまな分野の基礎を学びながら、自ら主体的に学習する力をつけていきます。
具体的には、数学、物理学、化学などの自然科学、社会学、国際関係などの社会科学、哲学、心理学などの人文科学があります。
看護師学校のカリキュラムを比較すると、その学校の意図が見えてきますので、確認してみて下さい。

専門基礎分野(21単位)

人間の身体と心の構造やはたらきや、疾病の成り立ちと回復の促進を科学的に理解するための科目です。
解剖生理学や生化学、薬理学、病理学、微生物学など、専門職として必要な知識を学びます。
また、看護は人間と社会とのつながりについても理解を深めなければならないため、社会福祉学、公衆衛生学、医療社会学なども学びます。
生存権である健康や福祉に貢献するための保健医療制度や社会保障制度なども必要な学習内容です。

専門分野T(13単位─理論10単位、実習3単位)

看護とはなにか、を追求する科目や、対人関係能力を養成する科目、倫理的判断ができるような科目など、看護の基礎的な理論と技術を学びます。
また、看護職は技術が確実でなければならないため、看護技術の演習を多く取り入れています。

専門分野U

人の発達に即して、母性看護学、小児看護学、成人看護学、老年看護学の各種看護学を学びます。

母性看護学

妊娠と出産・育児という女性にとって大切な時期にある人の看護について学びます。
助産師を目標にしている人はとくに力点をおかなければならない科目です。

小児看護学

胎児から思春期まで、 あらゆる成長、発達の可能性を秘めた子どもを看護について学びます。

成人看護学

青年期から壮年期のあらゆる病気療養中の看護や健康増進活動について学びます。
身体のあらゆる障がいについての看護を学習することも必要になります。

老年看護学

高齢者を対象とする訪問看護、デイケア、ショートステイなど、高齢者の看護について学びます。
これからの社会情勢を考えると、より重要な科目です。

精神看護学

従来の成人看護学の一部と、精神保健の内容などを統合してこの科目が設定されました。
精神の健康保持・増進、精神障がい者に対する看護などを学びます。

統合分野

看護専門職として統合し、実践できる能力をつちかう領域として、在宅看護論と看護の統合と実践の内容を学びます。

在宅看護論

家庭で療養する方を支える看護、あるいは死への看護のため、家庭や家族への援助の理論及び家庭看護の技術を学びます。

看護の統合と実践

医療の質の向上や安全確保のために、チーム医療、マネジメント能力、医療安全、災害時の看護等を学習します。
また、看護技術の再評価を行い、臨地実習を行います。

看護大学及び保健師・看護師統合カリキュラムとは

専門学校として保健師・看護師の2つのライセンスを取れるようにしたカリキュラムです。
看護師の学習と保健師の学習をリンクさせることにより、保健師教育のカリキュラムより3単位少なくなります。
現在は6ヶ月以上を教育機関とする規程のため、看護師と併せて4年間の学習期間となります。
この課程において保健師資格を取ると、養護教諭2種免許が取得でき、また申請により衛生管理者となることもできます。

昨今の保健問題に対する社会のニーズは保健師の教育内容の不足について問題とされており、今後、1年以上の教育をすることの準備が進んでいます。

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卒業後の進路と展望

看護師の養成施設卒業後の進路は大きく分けて、進学と就職に分かれます。

進学

保健師への道

看護師免許をもった看護師が保健師学校に進学し、6ヶ月以上の学習を行うと、保健師国家試験受験資格を得られます。
保健師免許取得後は養護教諭2種の免許や衛生管理者の申請ができ、学校や事業所など、働く場が拡大します。

助産師への道

看護師免許をもった看護師が助産師学校に進学し、6ヶ月以上の学習を行うと、助産師国家試験受験資格を得られます。
看護大学においては、保健師・看護師のカリキュラム単位を取りながら、さらに選択制で助産師の単位を取ることができます。

専門看護師・認定看護師・看護学修士・看護学博士への道

看護師免許を取得したのち、認定看護師、専門看護師をめざすことができます。
ともに5年の実務経験と、認定看護師では6ヶ月以上の研修、専門看護師では大学院での2年の学習が必要となります。

就職

看護師の就業場所は、病院72.8%、診療所15.1%が主です。
そのほか、訪問看護ステーション、居宅サービス部門、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、看護学校等研究機関、社会福祉施設、市町村、事業所と続きます。

看護師の勤務条件

病院においては24時間の生活援助をすることが看護の基本のため、多くは3交代(8時間勤務)2交代(夜間16時間勤務・2時間休憩)などを行っています。
就業時間のかたちはいくつかありますが、週休2日制も広がってきています。
24時間の保育所完備、寮完備、短時間の就業体制の拡充など、家庭をもって子育てをしながら働ける環境の整備なども始まっています。

給与体系については、病院や施設によりさまざまですが、諸手当などは少しずつアップし、また専門看護師などの資格が取れると手当がアップします。
国立の病院に就職する場合は、国家公務員医療職俸給表が適用されます。

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